熊本県八代市にあるカフェ・アグレアヴルは、市街地から住宅街へ移転することになりました。
相談の中身は、夜の集客と客単価。それから、ランチの客単価です。
移転すると、通りがかりのお客さんはいなくなります。
今までと同じやり方を、場所だけ変えて続けるわけにはいきません。
計画は、住宅街への配慮から始まった
移転先は住宅街です。
これまでの市街地と違って、団体の宴会や飲み放題は、近所の暮らしとぶつかりやすい。
だから、団体予約と飲み放題をやめることにしました。
地域に受け入れられる店であることを、売上より先に置きました。
これがこの計画の大前提でした。
そうすると、夜はコースのみ、1日4組。
数は追えません。
1日4組で、成り立つのか
そこで数字を見ました。
- 過去3か月の注文状況(何が、どれだけ売れているか)
- 客数と客単価
- 回転数
- 固定費と原価率
月にいくら残っているのか。
4組で今と同じだけ残すには、1組あたりいくら必要なのか。
ここが分かると、やることは絞られます。
やること
- 旧店舗を閉める前に、今のお客さんへの連絡手段をLINEで確保する
- 売れ行きを分析して、メニューを絞り、選びやすくする
- 夜向きの新メニューを加えて、客単価を上げる
LINEを急いだのには理由があります。
閉店してから知らせようとしても、届ける先がありません。
移転先に来てくれるのは、まず今のお客さんです。
後回しにすること
- 売上の15%を占めていたテイクアウトを、いったん休止する
移転直後は、店の回し方そのものが変わります。
テイクアウトまで抱えると、店内のお客さんへの対応が崩れるかもしれない。
15%の売上を手放してでも、先に店内を固めることにしました。
やらないこと
- 団体予約と飲み放題
- Instagramのこまめな投稿(最小限にする)
約3か月後の数字
- LINE登録者:294人 → 1,097人
- 客単価:ランチ約2割増、ディナー約3割増
- 売上:移転前と比べて約1.3倍
※移転・リニューアル前後の実績をもとにした概算です。移転、メニュー・価格改定、販促、運営改善など複数の要因を含み、特定施策のみの成果を示すものではありません。
決めたあと
やることを決めただけでは、数字は動きません。
アグレアヴルでは、手が足りない部分を制作としてお引き受けしました。
ホームページ(紹介ページ)のリニューアルと、メニュー表の構成・デザインです。
InstagramとLINEは、方針と投稿内容を一緒に整理しました。
投稿そのものは、お店で続けていただきました。
そのうえで、数字を見ながら進めました。
数字が動いたのは、決めたことが実行され、その結果を確かめ続けたからです。
だから今は、やることを決めて終わりにせず、90日後の数字まで一緒に見ています。
数を減らす判断から始まった計画で、売上は1.3倍になりました。
何を増やすかより先に、何をやめるかを決める。私はそこから始めるのが一番安全だと考えています。
カフェ・アグレアヴル(八代市古閑中町)
→ 店舗ページ
※この事例は、制作・運用まで当社が支援した例です。90日 集客立て直しプランの返金保証の対象となる結果ではありません。